
#最高出力225kW (306ps)/5,800rpm、最大トルク400Nm (40.8kgm)/を1,300〜5,000rpm(!)で発生。
N54B30A型直噴ガソリン直6ツインターボユニット
ここのところ、再びアクセスが急増していると思ったら「新型スカイライン」でした。yahoo!で「新型スカイライン」と入れて検索すると、前回書いた新型スカイラインの記事が6位に表示されます。スカイラインファンは一途な方が多くいらっしゃったように記憶していますので・・・、ちと、やばいか(笑) 私もかつては一スカイラインファンだったということで、ここはひとつ(^^ゞ
「N54B30A型直噴ガソリン直6ツインターボユニット」と聞いてBMW335iクーペに積まれたアレか、と思われた方、自動車好きで技術好きですねぇ(^^ゞ 私、このエンジンに感動しています。いや、例によって試乗すらしていないんですけれど(笑) BMWはアレですね、正真正銘本物のエンジン屋ですね。本当にすばらしい。このユニットはガソリンエンジン技術の最先端に位置すると思われます。これのV8版、V12版が出てくるとしたら次期5も7も楽しみです。
ざっと概要をご紹介すると、3リッター直列6気筒という、実にBMWらしい(BMWは決してV6をやらない)シリンダーレイアウトに、小型で低圧なターボチャージャーを2個(0.6bar+大気圧)搭載しています。低圧としている理由は必要以上に高出力を狙っていないためであり、2個としている理由はターボラグを低減させるためです。と、ここまでならば並のツインターボとそう変わりはないのですが、このターボチャージャーが新素材で作られており(航空機用のタービンと類似の素材らしい)非常に高い排気温度にも耐えられるところが、この高効率エンジンが成立したキーとなる技術です。
すなわち高い排気温度に耐えられるということは、ターボ付きエンジンの常識であったガソリン冷却をしなくてすむということなのです。この部分だけで相当燃費を改善できたことでしょう。さらにガソリン冷却をしないと言うことは排気温度が高いまま(つまりガスとしてのエネルギーが高いまま)タービンに導かれますので、タービンの効率が上がる=コンプレッサーの仕事量が増えるということです。しかも、高い排気温度が冷めないように二重の排気マニフォールドとしています。さらに排気温度が高いから触媒の効率も上がってしまうわけです。すごい。
BMWはこれにディーゼルエンジンの開発で培った、緻密な直噴の燃焼コントロール技術を組み合わせました。ピエゾ式インジェクターを搭載してシリンダー内の燃焼コントロールを精密に行うのはもちろんの事、排気マニフォールド内での燃焼までコントロール(アフターバーナーのコントロール!)して、タービンを回し続けているのだそうです。すごい。
これらの結果として、4リッタークラスのパワーとトルクを3リッタークラスの燃費とエンジン重量で実現してしまった訳なのです。他にもこのエンジンについては書き始めたらきりがないほどに、興味深い技術のオンパレード。いや、BMWさすが! 大人のエンジン屋ですねぇ。
このエンジンを搭載している335iクーペが、BMWらしくて感動するのがエンジンの搭載位置。フードを開けて見える部分は4気筒分のみ。知らない人だと直4かと思ってしまうほどです。つまりギリギリまで後ろよりにエンジンを搭載しているわけです。#トランスアクスルを採用しないBMWにとって、最適な重量配分のためには必須のレイアウト。新型スカイラインがフロントミッドシップと言うならば、ここまでやって欲しかったですね。
NAVIの記事によると0−100km/hが5・7秒(オフィシャルデータ)でポルシェ・ケイマンS並だそうです。さらにさらに、この335iクーペに搭載された6速オートマチック(トルコン式)にも大幅な改良が施されており、その構造上変速が素早くて有名なDSG(名称はSトロニックに改め)搭載の新型アウディTTよりも変速スピードが速く(!)、時速100kmからのDレンジによる加速競争で圧勝するそうです。
#NAVI 1月号120ページの記事による。しかし”新開発CVT”と誤って書かれている。あまりの変速の速さとスムーズさにCVTと勘違いしたということか(^^ゞ ちなみに新型TTよりも2割以上パワフルなのに燃費でも335iがわずかに上回っていたようです。
BMW尊敬しています(笑)。BMはこれで車体の軽量化技術に取り組み始めたら死角なしですよ。BMWには車体重量の大幅増加を招くハイブリッドではなくて、純粋な内燃機関の改良によって究極の効率を目指してもらいたいですね。#結局、熱効率の低い内燃機関にとって、それをわずかでも回収できるターボチャージャーは必須の技術と思います。一頃は石を投げればターボ車に当たるほどターボ、ターボであったこの国ですが、現状は寒い限りですね。こういったエンジンを開発できるように骨太な思想を持って取り組んでもらいたいと思います。>自動車メーカーの経営者の方々
私の2006年カーオブザイヤーは文句なくこのN54B30A型直噴ガソリン直6ツインターボユニットを搭載したBMW335iクーペで決まりです。
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